| |
 |
 |
 |
羊を育てる=「ウール・グロワー」 |
羊を飼育し、年一回の収穫を頼りにしている牧羊業者のことを「ウール・グロワー」といいます。グロワーは牧場をもち、羊を放牧し、一年間大事に羊を育てます。ほとんどは家族経営です。
|
| |
 |
|
 |
羊毛の刈り取り=「シアラー」 |
春の出産時期を終え、初夏が迫ると毛の刈り取りが始まります。これを「シアリング」といい、刈り取り職人のことを「シアラー」と呼びます。シアラーは登録されたプロフェッショナルで、牧場ごとに契約を結んで、順番に毛刈りを行っていきます。いまオーストラリアの登録シアラーは13000人くらいいるそうです。シアラーはチームを組んで能率良く、牧場の一年間の努力の結晶である羊毛を刈りとります。一頭当たりの刈り取りに要する時間は3分そこそこです。 |
| |
 |
|
 |
品質を管理する=「クラッサー」 |
刈り取られた羊毛を同じような品種ごとに分類するのが「クラッサー」です。これも登録制でオーストラリア全体で三万人います。牧場主の場合もあれば、プロの場合もあります。分類された羊毛は175キロ前後を一俵として「ブローカー」に向けて出荷されます。 |
| |
 |
|
 |
販売代理店・問屋=「ブローカー」 |
ブローカーは、羊毛の販売代理店、問屋です。牧場から到着した羊毛をロットごとに整理してオークション(競売)にかけます。ふつうはこの段階で羊毛の科学的な品質測定が行われます。これが組織化された近代的牧羊国とそうでない牧羊国との大きな違いです。オーストラリアではその羊毛を加工した場合、どのような結果
が出てくるかを、羊毛販売の段階で推定できる「オブジェクティブ・メジャメント」つまり客観的測定方式がほぼ完全に実施されているのです。ここで調べられるのは繊維の直径、歩留り、植物性夾雑物ですが、さらに繊維の強度や長さ、白度を調べる「アディショナル・メジャメント」も実験が進められています。こうした客観的な品質測定はオーストラリア羊毛試験所が担当し、公平な試験データを提供しています。 |
| |
 |
|
 |
買い付け・輸出=「ウール・バイヤー」 |
ブローカーはすべての販売準備がすむと、オークションを行います。「ウール・バイヤー」の出番です。ウール・バイヤーは世界中の顧客から寄せられた注文に基づいて、顧客の望む品質の羊毛を買い付けます。オーストラリアでは生産羊毛の80%以上がオークションに出市され、残りは相対で取り引きされますが、どちらにしても買い付けを行うのはバイヤーです。販売済みの羊毛のほとんどは海外に輸出されますが、運賃節約のためとコンテナに最も効率良く荷物を収めるため、高圧梱包されるのが一般
的です。輸出羊毛の形態は、牧場で刈り取ったままの脂付き羊毛(グリージー・ウール)のほか、オーストラリア国内で不純物を洗い落とした洗い上げ羊毛(スカード・ウール)あるいは毛糸にするための中間原料であるウール・トップなどさまざまです。近年はオーストラリアでの初期加工の比率が増えてきています。 |