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Fashion

THEATRE PRODUCTSのデザイン・デュオがウールと共に挑む、世界の舞台


ザ・ウールマーク・カンパニーは、『VOGUE JAPAN』の企画・制作協力のもと、日本のウィメンズ ファッション ブランドTHEATRE PRODUCTSのファウンダーである武内昭氏と、デザインを共に手がける森田美和氏のアトリエを訪れ、メリノウールへのこだわりと想いを聞いた。5名のデザイナーが登場するビデオ インタビュー シリーズの最終回となる第5回。

武内昭氏と森田美和氏が2人の関係性、ブランドのこれから、メリノウールにおける挑戦について語った貴重なインタビュームービーはこちらから。

VOGUE JAPAN & The Woolmark Company present – THEATRE PRODUCTS

「洋服があれば世界は劇場になる」をブランドコンセプトに、2018年にブランド設立17年目を迎えたTHEATRE PRODUCTS(シアタープロダクツ)。エレガントで女性らしいウェアと、ユーモアとウィットに富んだアクセサリーなどを通して、ファッションブランドに起きるすべての出来事を舞台にあげてスポットライトを当てる。

男性と女性という2人のデザイナーが共に働くことについて、「合わないところは合わないまま」「合わないことがとても大事」であるとそれぞれ語ってくれた森田氏と武内氏。合わないことからアイディアが広がり、合わないからこそ一緒に仕事をする価値があるという。

2017年2月には初めてニューヨークでコレクションを発表し、その舞台を世界へと拡げているTHEATRE PRODUTS。海外市場開拓事業を進めていた中伝毛織とのコラボレーションは、THEATRE PRODUCTSというブランドを海外に向けて伝えていきたいという気持ちがだんだん強くなってきていた中で、その夢を実現するチャンスだった。

「tragressive(トラグレッシブ)」 をテーマとし、軽やかでスポーティな印象に仕上げられた2017秋冬コレクション。非常に細いメリノウールSuper 100sを使用したチェックの生地で、トラッド(“trad”)をアグレッシブ(“agressive”)に見せる新しいトラッドスタイルを提案した。

中伝毛織との取り組みは、メリノウールの新たな魅力を発見する契機となったと語る2人。その2人にとって一番大事なのは素材づくりだ。武内氏は、十代の頃からメリノウールの繊維の感覚や、縮絨してフェルト化していくときの感触に非常に興味があったという。奇抜な配色の重くなく軽い印象の生地に仕上げられたメリノウールは、森田氏にとってもスタンダードなメリノウールもこんなに新しく生まれ変わらせることができるんだ、という発見があった。

「メリノウールの魅力は?」の質問に、「フォルムの見え方がひときわ面白い素材だと思います。懐かしさも感じさせて、アヴァンギャルドなチャレンジをしてもちゃんと着たくなる服になります」「仕上がりがなめらかですし、ぎらぎらしすぎない柔らかな光沢があります。多色使いをしても、落ち着いた雰囲気になるんです」とそれぞれ答えてくれた武内氏と森田氏。

今後はメリノウールを使って過去に試験的に行った「KNITCLOUD」というプロジェクトに再度トライしたいという。このプロジェクトは全5色・2型・3サイズから好きな組み合わせのニットをオーダーできるというもの。また、羊の毛を刈って、色々な段階を経て服の形になっていく、という過程を実感できることを何かの方法で表現してみたいとも考えている。ウールの魅力を世界に伝える、ウールの伝道師としての2人の今後の活躍に期待したい。

THEATRE PRODUCTS オフィシャルサイトはこちらから。
THEATRE PRODUCTS オフィシャルインスタグラム: @theatre_products

『VOGUE』インタビューページはこちらから: