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石油ではなく、ウールを着よう

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石油ではなく、ウールを着よう
<p style="text-align: center;">25分毎に、オリンピックの競泳プール1杯分の石油が、化繊衣料を作るために使われています。今こそ、衣料のラベルを確認し、厳選して良質なものを購入するときです</p>

25分毎に、オリンピックの競泳プール1杯分の石油が、化繊衣料を作るために使われています。今こそ、衣料のラベルを確認し、厳選して良質なものを購入するときです

厳選して良質なものを購入しましょう

100%天然、再生可能で自然に還る、リサイクル可能なメリノウールは、厳選して良質なものを購入するのに役立ちます。ウールを選ぶことが責任ある購買決定に役立つ理由を4つご紹介します。

1. ラベルを確認する

1. ラベルを確認する

ラベルの確認は重要なスタート地点であり、省かないようにしましょう。ラベルとは基本的に、ブランドが購入者であるあなたに約束していることです。合成繊維ではなく天然繊維を選ぶことは、土壌や水辺、海を汚染から守る上で大きな影響力を発揮します。

2.良質なものを購入して長く使う

2.良質なものを購入して長く使う

ウール衣料は最も長くワードローブに保管される傾向にあり、長く愛用することができます。ワードローブに関する世界的な調査によると、ウール衣料の9%は10年以上前に購入されたものであるのに対し、ポリエステルではわずか4%でした。

3.お手入れが簡単

3.お手入れが簡単

ウール衣料は洗濯回数が少なく、低温で洗うことができるため、環境への負荷を軽減します。ウール衣料は、合成繊維で作られた同様の衣服よりも洗濯の頻度が大幅に少ないため、1回の着用あたりの水とエネルギーの使用量、そして関連する温室効果ガスの排出量が最も少なく抑えられます。また、ワードローブに関する世界的な調査では、ウール製品のタンブル乾燥使用率はわずか8%でした。

4.循環を考える

4.循環を考える

その服は長く愛用できますか?繰り返し着用し、修理やリサイクルができるような、時代に左右されない名品ですか?もし答えがイエスなら、将来、作る量も、買う量も、捨てる量も減るということです。

ファッションの危機的な環境負荷を、すぐに解決できる方法はありません。メリノウールだけが解決策というわけではありません。また、変化をもたらすには多数の羊が必要です。ここでは、ウールが問題ではなく解決の一端を担っているという重要な事実についてご紹介します。

重要な事実

01 02 03 & 04 05 06 07

01

炭素貯蔵

ウールは自然の炭素循環の一部を形成しています。ウールは、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の炭素を貯蔵することで、衣服が使用されている間、そのガスが気候変動の原因となるのを防ぎます。このCO2は、繊維の寿命が終わるまで、つまり、草の成長に使われ、羊の毛となり、ウール製品として使用され、廃棄されて自然に還るまでずっと、大気中から隔離されます。ウールはさまざまな生地に利用あるいはリサイクルされるため、多くのウール衣料で、この期間は大幅に延長されます。

これに対し、石炭や石油、ガスの燃焼によって発生する化石燃料由来のメタンや二酸化炭素は、数百万年前から地下にしっかりと貯蔵されてきた炭素を放出するため、大気に余分な負荷をかけることになります。

ウールと炭素循環について詳しく見る。

02

しかし炭素は依然として問題です

農場における炭素排出は、依然として問題となっています。しかし、うまく管理すれば、牧羊ビジネスは、二酸化炭素排出量を非常に少なくできる上に、大量の炭素を隔離することもできるのです。最近の予備研究では、牧羊を行う農場では、平均して年間1539トンの二酸化炭素を回収・貯蔵し、排出量よりも多くのCO2を隔離していると推定されました。

大地に根ざした暮らしが環境を改善することを実証している牧羊業者たちをご紹介します。

牧羊業者たちをご紹介します

03 & 04

リサイクルしやすい & マイクロプラスチック汚染の原因になりません

ウール衣料は、他の主要繊維の衣料に比べて、3倍の確率で寄付されています。ウールは、商業的に採算の合うリサイクル経路がしっかりと確立されている唯一の繊維なのです。

参考資料

ウールは陸上でも水中でも容易に生分解されます。ウールはマイクロプラスチック汚染の原因となりません。合成繊維(再生ポリエステルを含む)は、海洋生物にとって有害な、マイクロプラスチックを排出します。

AgResearch, Microfibre Pollution and the Marine Biodegradation of Wool. 2020

05

生物多様性を守ります

羊は健康な土壌の要です。農業に動物を組み入れ、輪換放牧を行うことで、牧草は定期的に刈り取られるため、再生して根に多くの炭素を蓄え、地中や地上の生物多様性を守ることにつながります。合成繊維は、鉱業と石油の採掘によって生産されています。テキスタイル用のプラスチック由来繊維を生産するために、毎年約3億5千万バレルの石油が使用されています。

Ellen MacArthur Foundation (2017) A new textiles economy: Redesigning fashion's future, p38.

06

羊が一番大事

ザ・ウールマーク・カンパニーとオーストラリアの牧羊業者は、オーストラリアの羊の健康と幸福を守るため、羊たちが『動物福祉の5つの領域』を確実に満たす方法で飼育されるように活動しています。業界関係者は、牧羊業者たちが何世代にもわたって培ってきた直観的な知恵に基づく革新的でサステナブルな農法を採用するよう奨励されています。

07

人類、地球、そして繁栄のために

優れたサステナブルな牧羊を実践することにより、オーストラリアの牧羊業者たちは土地を守り、再生させ、羊の健康と幸福に配慮し、今の世代のみならず将来の世代においても家族経営のビジネスを繁栄させることができます。オーストラリアでは、6万を超える牧羊業者に加え何万人もの人々がウール業界で働いており、僻地、農村部、地方の多くのコミュニティーが今後もウール生産で生活していきます。

ウール衣料は、他の主要繊維で作られた衣料に比べて、3倍の確率で寄付されています。

参考資料