牧羊業者の健康や幸せが、飼育している羊たちの健康や幸せに
密接に関係しています。
2001年以降、オーストラリアの牧羊業者は、7,450万豪ドルを羊たちの健康や幸せに重点を
おいた研究開発に投資しています。
オーストラリアの羊は主にメリノ種でオーストラリアの気候と地形に適応するように生きてきた200年以上の歴史がある品種です。この適応により、羊たちが自由に歩き回り、牧羊業者が休むことなく最良の管理方法で羊たちの世話をする一方で、メリノ種は世界最高級のウールを生み出すことができます。
私たちはオーストラリアの牧羊業者と動物愛護団体と共に、オーストラリアの厳格な動物愛護法が理解されるよう取り組みを行っています。また、愛護法と一致させる為、牧羊業者が豊富な情報と研究にアクセスできるようにしています。
ザ・ウールマーク・カンパニーとオーストラリアの牧羊業者にとって、オーストラリアの羊の健康と幸せは共通の関心事項です。私たちは、牧羊業者が何世代にも渡って培ってきた、直感的な知恵に基づいた革新的な持続可能な畜産業を行えるよう、サポートしています。
メリノ種の１年の生活
牧羊業者は自然とその地域の季節の変わり目に合わせて、羊たちの幸せな暮らしを管理します。降水量が最も多い東部の台地から、中部の平原地帯、西部のウィートベルト地域まで、オーストラリアの牧羊業者は羊たちの為にその管理方法を順応させています。
伝統的で高品質の羊毛を生産する牧場では、羊たちが夏を越し、健康で丈夫に成長した秋に、子羊の群れに成長した雌羊を入れます。
通常冬の雨が降り始める前に、虫や寄生虫防止の薬が羊たちに毎年与えられます。
メリノ種の羊毛刈りは、通常春のイベントです。最初に成長した雌羊から刈られ、次に去勢された雄羊と2歳の羊の毛が刈られます。牧羊業者は毛刈りの様子を監督し、動物愛護法に反する羊毛刈り業者を解雇することができます
成長した雌羊が秋に子羊と一緒にされた場合、春の新鮮な牧草を与えられた雌羊は出産し、赤ちゃんと母親は豊富な栄養が摂取できます。牧羊業者は通常雌羊にビタミンやミネラルも与え、妊娠時期と赤ちゃん羊を育てている間、最適な健康状態を保てるようにします。
夏には赤ちゃん羊は離乳し、病気の予防接種を受けます。1年のサイクルが再開する前に、母親とその子羊は新鮮な牧草地で牧草を食べます。
動物愛護
ザ・ウールマーク・カンパニーは、オーストラリアの牧羊業者を代表する団体として、特にオーストラリアで動物愛護のリーダー的存在である2つの団体と密接な関係にあります。それは Royal Society for the Prevention of Cruelty To Animals (RSPCA)とAustralian Veterinary Association (AVA)です。
動物愛護のリーダーと共にザ・ウールマーク・カンパニーは、オーストラリアの牧羊業者は、大学、業界の組織、政府機関、研究所と協力して、動物が最良の愛護を受けられるよう、科学的に実証された管理方法が行われるようにしています。
オーストラリアのメリノ種の健康問題の1つに、羊を衰弱させるハエうじ症という病気に感染しやすい特徴があります。 オーストラリアの牧羊業者は積極的に研究者や業界と協力し、オーストラリアの羊をこの病気から守る取り組みを行っています。
ハエうじ症と戦う為、オーストラリアの牧羊業者はこれまでに4,000万豪ドルを投資しました。
科学やテクノロジーの新しい革新に投資すると共に、オーストラリアの牧羊業者は羊たちの日々の幸せの為、何世代にも渡って自然と共に生き、取り組み、培ってきた知識と愛情を持って羊たちのお世話をしています。
オーストラリアの羊毛牧場の大半は家族経営です。つまり、羊たちの生活サイクルと季節の移り変わり目に順応した方法で、家族一丸となり羊の群れを管理しているということです。
牧羊犬
牧羊犬は、オーストラリアの牧羊業者にとって重要な家族です。最も一般的な牧羊犬種は、オーストラリアン・ケルピーとボーダー・コリーで、羊を集める為に働きます。
知能、忠誠心、勤勉さで知られるこれらの牧羊犬は、羊を集めるプロです。牧羊犬は、羊を集める訓練をきちんと受けて、羊にストレスがかからない方法を取るようにしています。
オーストラリアの羊毛産業における動物愛護の情報については、ザ・ウールマーク・カンパニーまでお問い合わせください。