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牧羊業者

オーストラリアで出会った環境を守る牧羊業者


イタリア出身の映画プロデューサーで、近年はその精力的な環境保護活動で知られるリヴィア・ファース。俳優コリン・ファースの妻としても知られるリヴィアのサステイナブルなファッションへの探求が、ザ・ウールマーク・カンパニーのサポートを得て、長い歴史を持ち、大切な未来を見据える上質なウールの生産者がいるオーストラリアのタスマニアへの旅へと導いた。

リヴィアのタスマニアへの旅の様子を収めたサステイナブル ファッションに関するショートムービー『Forever Tasmania(フォーエバー・タスマニア)』はこちらから。

Video
Fashion-scapes: Forever Tasmania

サステイナビリティのコンサルタント会社「Eco-Age(エコエイジ)」の創設者であり、2012年には国連のLeader of Changeも受賞した環境保護活動家として知られるリヴィア・ファース。過去10年の間に、リヴィアはサステイナブルな生産をサポートし、私たちが着ている衣類の背景にある環境や人のストーリーを語ることで知られるようになった。

リヴィアはザ・ウールマーク・カンパニー主催の2018年インターナショナル・ウールマーク・プライズの審査員も務め、今回ザ・ウールマーク・カンパニーのサポートを受け、ファッションのサプライチェーンを辿るためウールの故郷、オーストラリアのタスマニアを訪れた。牧羊業者たちによって代々守られてきたタスマニアの美しい風景や、リヴィアが牧羊業者たちに出会い、その生き方に触れる姿が、『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』で知られる映画監督、アンドリュー・モーガンによって『Forever Tasmania(フォーエバー・タスマニア)』の中で生き生きと映し出されている。

「私たちは間違った方向に進んでいく生産を何度も目の当たりにしています。増え続けている生産量と石油で作られた合繊繊維の膨大な使用は、この生産モデルには行きつくところがないということを示しています」とリヴィアはいう。「でもタスマニアでは、私は牧羊業者が地球のバイオロジカル・キャパシティー(地球全体の生態系が供給できるリソース量)内で仕事をする必要があるという深い理解に基づいて、上質なウールを生産しているということに気づいたのです。彼らは自分たちの役割はただの繊維生産者であるだけではなく、同様にこの素晴らしい風景の保護者でもあるのだということを自覚しているのです。彼らが20年以上かけてサステイナビリティをそれほど深く取り入れようと変化したということ、それは教訓を与えてくれるばかりでなく、とても感動的ですらあります」

このムービーは、タスマニアの牧羊業者による未来の世代のための環境とウールの保護活動を描くだけではない。ファッションにおける合成繊維の使用増加の問題や、その選択が与える影響にも向き合っている。合成繊維の衣類を洗濯すると細かなプラスティック繊維が流出し、排水処理施設を経て公共水道へと流れ込む。2050年には2200万トンものマイクロファイバーが海洋汚染になると予測されている。

「今は新素材、特に増え続ける合成繊維から毎年1000憶もの新しい衣類が生産される時代です。これらの衣類は分解せず、本質的に価値がありません。今私たちはそれが海洋汚染につながることを知っています」と、2014年にヒットした映画『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』製作のために世界のファッション・サプライチェーンを巡ったアンドリュー・モーガン監督は語っている。「もしそのような未来を望まないのであれば、私たちは賢く、そして価値ある選択をしなければなりません。タスマニアで出会った、自然の直接の保護者である牧羊業者によって生産される上質なウールのような素材で作られた衣類を購入することが、私たちをも、間接的であれ、保護者にしてくれるのです」

Eco-Ageオフィシャルサイトはこちらから。
Eco-Ageオフィシャルインスタグラム: @ecoage